SES契約の概要について

IT業界には、さまざまな契約形態があります。

たとえば、システムエンジニアリング契約は、SES契約と略されているエンジニアの契約形態の一つです。

準委任契約や業務委託契約、タイム・アンド・マテリアル契約などとも呼ばれています。

SES契約とはエンジニアと契約し、エンジニアを拘束する時間に対して報酬が発生するのが特徴です。

わかりやすく説明すると、エンジニアの作業時間に報酬が発生するため、成果物に対する一切の責任が発生しません。

契約期間に全く成果が出せなかったとしても、報酬が支払われるのがメリットです。

SES契約の報酬については、エンジニアの経歴や経験によって一般的に1ヶ月単位で決められます。

1ヶ月単位の報酬を人月単価と呼び、エンジニア一人ひとりの能力に合わせて、金額が50万円や100万円を超えることもあるのです。

SES契約の場合、SES企業からクライアント先にエンジニアが派遣されます。

委任契約としてクライアント先に常駐する場合は、派遣されたエンジニアの指揮命令系統はSES企業です。

SES契約と似たような契約形態に、派遣契約が挙げられるでしょう。

SES契約が客先常駐でエンジニア業務を提供するのに対し、派遣契約はプロジェクトを完遂させることを目的としています。

また、派遣契約の場合は、指揮命令系統がクライアント先にあるのも異なる点です。

契約形態は働き方にかかわってくるため、SESのエンジニアとして仕事を獲得することを考えているなら、しっかりと違いを理解しておきましょう。